お手入れ全般
包丁にサビが出てしまいました。もう使えないんですか?
いえいえ。大丈夫です。鉄・ハガネ系の材料ではもちろんのこと、ステンレス系の包丁でもサビが出ることがあります。これは使用後、水気が残っていた場合や、酸・塩分を含んだ汚れなどが付着していた場合、または保管場所に湿気が多いなどの原因が考えられます。まず使用後にはよく洗い、乾いた布で水分をよく拭き取ることで防止できます。特に鉄・ハガネ系は錆びやすいので、食用油を塗っていただくことをおすすめします。
それでは錆びてしまった場合はどうしたらよいでしょう。刃先の場合は、砥石などで錆びた部分を研ぐことでサビが落とせます。刃先以外が錆びた場合、ステンレス系の包丁であればクレンザーなどでこすり落としてください。(ただしキズが多少入る場合があります)鉄・ハガネ系の場合は金 属たわしなどでこすり落として、食用油を塗ってください。
サビが出ても、包丁本来の機能には支障はおきません。安心してお使いください。ちなみにサビは鉄分ですので、体に入っても害はありません。
刃が欠けてしまいました。包丁の不良では?
刃が欠ける原因は、冷凍食品を切った場合や、薄く研いだ包丁の場合、固い野菜(カボチャ・じゃがいもなど)や魚の骨を切った場合などが考えられます。包丁には充分の強度を持たせてありますが、業務用包丁は刃先が薄く仕上げており、構造上横方向の力には弱い性質があります。冷凍食品などは専用の包丁を使うようにしてください。(冷凍する前に小分けにするのも賢い方法ですね。)
また、魚の骨などをぶつ切りにする場合は、出刃包丁が最適です。固い食材を切っている最中、刃が止まってしまった場合は無理に横にこじらずに、まっすぐに引き抜き再度切り直してみてください。
また、砥石で元々の刃より薄く研ぐと最初の状態より切れやすくなりますが、強度が極端に落ちている場合があります。刃折れなどの� �因にもなりますので、研ぎ過ぎには気をつけてください。
刃先は見た目よりずっとデリケートです。優しく取り扱ってあげましょう。
包丁の刃に裂け目ができてしまいました。どうしたらいいですか?
包丁の刃の部分に割れ目ができてしまう場合もあります。刃欠けなどと同じ原因が考えられます。また強い衝撃(叩き切り・落下など)を与えた場合にも、割れる場合があります。複合材を使用している包丁の場合、もう一度研ぎ直して使用することが可能です。この場合の研ぎは、荒砥を用いて刃欠けを修正する作業が必要となり、難易度が増します。自信がない場合は包丁研ぎ直しサービスをご利用ください(ただし弊社商品)。また小さな刃割れは、最悪の場合刃折れなどにつながる場合もありますので、発見した場合は使用せずに砥石を使用して修正を行う、または弊社に修理を依頼するようにしてください。
ハンドルにがたつきがあります。直し方を教えてください。
買ってまもなく、がたつきが見られた場合は使用しないで、当社までご連絡ください。付け直し、または交換いたします。
通常の使用で、がたつきが見られる場合、柄の内部が水分などにより腐食している可能性があります。柄の内部の腐食がひどくなければ、当社でつけ直しすることも可能です(有料)。また、ハンドル部分を溶接し直すことも可能です。ご相談ください。
和包丁のように差込式の木柄の包丁(柄に鋲がないタイプ)の場合は、基本的に接着剤や釘などで固定してありません。がたつきが見られた場合は、柄の尻の部分をかなづちや床などで、2〜3度軽くたたくと、がたつきがなくなります。定期的に実施するようにしてください。
簡易シャープナーを持っています。砥石で研がなくてもいいのでしょうか。
簡易シャープナーは砥石の代用品ではありません。シャープナーは砥石のように刃先を研ぐのではなく、包丁の刃先を荒らすことで、一時的に食材への食いつきをよくする目的で使用するものです。簡易シャープナーのみを使用すると結果的に刃先が非常にもろくなり、刃先の欠けを生じさせます。簡易シャープナーを使用しても、かならず砥石で研ぎ直すようにしてください。また、一般的なシャープナーは、刃付け角度が家庭用向きに設定されていることが多く、業務用包丁を研ぐと刃付け角度が変わってしまう危険性があります。なるべく砥石のみを使い包丁のメンテナンスするよう心がけてください。同じようにスチール棒なども基本的にはシャープナーと同じ効果を持ったものですので、スチール棒を使った場合も同様� ��砥石で研がれることをお勧めします。
砥石を使って研ぎ直す方法を教えてください。
包丁の研ぎ直しは見ていると非常に難しく感じるかもしれません。しかし、砥石を使う研ぎ直しの一番の秘訣は「慣れ」です。まず、使わない包丁やいらない包丁で練習してみることをお勧めします。包丁の研ぎ方の概要を掲載しておりますので、ぜひ挑戦してみてください。